HOMEゼミナール 関 良基 ゼミ

関 良基 ゼミ

  • Q
    このゼミでは何を学ぶことができますか?
  • A
    ゼミでは環境政策の研究と地域づくりの実践活動を行っています。気候変動にともなう災害対策、再生可能エネルギーの普及、脱原発、森・川・海などの自然環境、農林漁業……など環境問題を、地域の視点から広く扱っています。
    「気候非常事態」と言われるようになった現在、化石燃料から決別し、温室効果ガスの排出ゼロを目指し、経済・社会の大改革が迫れています。気候変動対策は、技術的対応策のみならず、政治・法律・経済を扱う政経学部が果たすべき役割も非常に大きいのです。今後、あらゆる職種で、温室効果ガスを削減しながら持続可能な経営をしていくことが求められます。当ゼミで学ぶことは、今後どのような職種でも活きてくるでしょう。
  • Q
    ふだんのゼミでは、どのような活動をしていますか?
  • A
    環境に関する学術書や論文などの輪読、ディベート、ワークショップ、個人研究発表のプレゼンテーションなどを行っています。さまざまな問題について調査、発表、討論、問題意識を深めてさらに調査・・・・・というプロセスで環境問題の解決策を深掘りしていきます。人前で発表する能力は1年間ゼミに真剣に取り組めば、格段に進歩します。
    野外活動として近年、瀬戸内海の離島である大津島(山口県周南市)において「酢橙(すだいだい)」という島の特産品を使った島おこし活動に取り組んでいます。関東ではほとんど知られていない柑橘類であり、島の耕作放棄地等を利用して栽培を拡大し、商品化の可能性を探っています。こうした地域づくりの現場に実践的にたずさわるのも、学生時代の得難い経験になるでしょう。

耕作放棄地を開墾して酢橙(すだいだい)の畑づくり

★耕作放棄地を開墾して酢橙(すだいだい)の畑づくり (2019年8月)

瀬戸内海の大津島での夏合宿で海岸清掃を行った後の集合写真

★瀬戸内海の大津島での夏合宿で海岸清掃を行った後の集合写真。
清掃して分かる海洋プラスチックごみの多さ! (2019年8月)
  • Q
    先生のご専門とゼミの関係について教えて下さい。
  • A
    教員のそもそもの専門は「森林科学」という分野です。東南アジアの熱帯林保全、中国の森林再生の研究などをしてきました。また、世界的な経済学者の宇沢弘文先生と共に、社会的共通資本の研究も進め、格差と環境破壊を加速させてきた「新自由主義」と呼ばれる経済システムに対するオルタナティブを研究してきました。社会的共通資本についての本も複数書いています。
    他に、気候危機の時代を迎え、森林を含めた流域治水のあり方についても研究しています。水害の被害を減らすためには、長期の年月と膨大な費用を要するダムやスーパー堤防に頼るのではなく、既存の堤防を破堤しにくい構造に強化すると共に、流域全体で対策に取り組むことが求められています。いずれの研究課題も、ゼミのテーマである環境政策で重要な課題です。
    最近では専門分野の環境とは別に、歴史に埋もれてしまった偉人たちの発掘作業にも力を入れています。江戸末期に日本で初めて議会制民主主義を建白した赤松小三郎や、貿易立国を目指し開国を推進した老中の松平忠固といった、これまで無名だった幕末の人物の研究をし、本を書いています。
  • Q
    卒業生の進路状況について教えて下さい。
  • A
    金融、農協、流通・商社、IT、不動産、公務員、メーカー、小売、住宅・建設、エネルギー、コンサルタント、交通、観光などあらゆる業種に先輩たちがいます。大学院に進学して研究者になった先輩もいます。独立して起業した先輩もいます。拓大らしく海外に赴任して活躍している先輩もいます。就職活動の際は、ゼミ内で履歴書やエントリーシートの内容を発表し、先輩たちも助言してくれるなど、助け合って取り組んでいます。

学生からのメッセージ

経済学科3年 庭山天秀

私がこのゼミを選択したとき、環境についての知識はあまり持っておらず、環境への関心も高かったわけではありません。しかし、昨今の地球環境や日本の環境政策などに関する問題を学び、環境について学ぶことがいかに重要であるかを知ることができました。「パリ協定」は多くの人が耳にしたことがあるでしょう。協定発効以降、世界的に環境への対策は進んでいますが、日本の環境政策は出遅れており、世界から非難されていることは皆さんご存じでしょうか。最近も、気候変動の時代の水害対策の転換を話し合う参議院会館で行われた国会議員のシンポジウムの運営補助をしました。このゼミでは、こうした環境をめぐる最先端の情勢を知り、どういった対策を講じるべきかなどを考え学んでいくことができます。
ゼミで取り組んできた代表的な活動が、山口県の大津島における島おこしプロジェクトです。環境政策について学ぶゼミですが、地方創生活動についても実践的に学ぶことができます。このゼミで上記のような様々な経験を積んだことで、私は知見を広げ、意欲的な性格になれたと思います。

永田町の参議院議員会館にて

永田町の参議院議員会館において「流域治水の最前線」というシンポジウムが開催された際、教員の研究課題との関連で、当ゼミの学生たちが会場スタッフをボランティアで務めました。
気候危機の時代の水害対策として、「流域治水」について話し合う国会議員・官僚・学者たちが政策形成をする重要な会を間近に見ることができました(2020年7月22日)

経済学科3年  小阪祐太

このゼミナールでは、環境と経済発展を両立させるために私たちがすべきことは何かを研究しています。普段の活動では環境に関する本の輪読、ディベートやプレゼンを行い、発表者に対し聞き手が質問したり、意見交換をしたりしながら理解を深めています。
夏には多くのゼミ生が参加する合宿があります。近年の合宿では山口県にある過疎化の進行する離島、大津島に行きます。昨年は島民の方々と親交を深めながら側溝の清掃や海岸でのごみ拾いなどの活動をしました。実際に現地に行って、目で見て、耳で聞くことがいかに重要なことであるかを知ることができました。過疎地域の抱える人手不足や若者の減少など問題がいかに深刻なものであるか身を持って理解することのできる、貴重な体験です。
不定期で、フィールドワークも行っています。国際学部の徳永ゼミとの合同で実施した東京都日野市の「せせらぎ農園」での研修では、周辺の約200世帯から出た生ごみを回収し、畑に直接投入して発酵させる有機農業の取り組みを学びました。都市のごみを少しでも減らそうと熱心に努力する農園の取り組みは、見習わなければならないと思いました。
このように関ゼミナールでの活動は、環境に対する意識を高めてくれます。普段の活動での意見交換に加え、合宿やフィールドワークに参加し、地域ごとに抱える問題の違いや、改善の方法を探り、考えて行動していくことで、より多くの知識を得ることができます。

日野市で市民のNPOが運営するせせらぎ農園で研修

日野市で市民のNPOが運営するせせらぎ農園で研修。
都市の生ごみを集め、都市に残された畑に投入して発酵させ、有機農業を行っている取り組みを学び、地域の問題を地域の視点で解決していく人びとの姿勢に感銘を受けました。

TOOLS