松井 謙一郎 ゼミ
「立体的なグルーバル感覚」を養成する
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Qこのゼミでは何を学ぶことができますか?
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A日本が今後、国際社会で生き残っていくためには、これまで以上に世界の様々な国の情勢・問題の把握が必要になってきています。
ゼミでは経済発展の問題(途上国の経済開発、新興国のプレゼンス増加、長期の視点から見た経済のダイナミズムなど)の分析に重点を置いていますが、 様々な領域の知識を活用する学際的思考がゼミの基本的な問題意識です。
具体的には、経済学の視点だけでなく、経営の視点(民間企業・財閥の戦略の分析など)、政治や歴史の視点(各地域の特性の分析など)を織り交ぜながら、 グローバル経済を多面的に把握する事を強く意識しています。
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Qふだんのゼミでは、どのような活動をしていますか?
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Aゼミでは理論的な事は最小限に留めて、ゼミ生各自がグローバル経済のダイナミズムや諸相を把握した上で、臨場感を持って語れる事を目指しています。
日常の演習にも世界遺産、企業のビジネスモデル、業界地図等の具体的な題材を多く取り入れる事で、世界経済の歴史、国家や企業の栄枯盛衰などの経済のダイナミズムを考えるようにしています。
毎回のゼミでは、これらの題材を使って「難しそうな事を極力平易に説明する」「時間に応じて話を自由自在に組み立てる」「ネット上の各種媒体を活用しながら相手を話に引き込む工夫を重ねる」事を 徹底的に実践してもらっています。
このような形で就職活動が本格化する前にプレゼン能力に不安を感じない状態まで持っていく事を目指しています。
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Q先生のご専門とゼミの関係について教えて下さい。
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A25年の社会人経験を経て2013年より本学の教員に着任致しました。
社会人経験の約8割は、メガバンク(三菱銀行[現在の三菱東京UFJ銀行]に入行)での国際金融業務、公的部門(外務省[在フランス日本大使館勤務]、日本国際協力システム)への出向を通じての国際協力業務、シンクタンク(国際通貨研究所)出向時の経済調査業務などです。
現在はインターネット上の媒体を活用する事でバーチャルな海外体験も十分可能な時代になっています。ゼミ・担当講義では、これまでの国際体験に加えて、 Google Mapや国際金融機関のビデオや英語・フランス語・スペイン語放送などの様々な媒体を最大限に活用する事で、グローバル経済を立体的・多面的に把握してもらうように努力しています。
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Q卒業生の進路状況について教えて下さい。
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A教員免許を取得して民間企業に就職した学生、大手私立大学の大学院(MBAコース)への進学者といった事例もありますが、 卒業生は殆どが民間企業に就職しています。これまでの社会人経験をフルに活用して、ゼミ生の就職活動を支援しています。
但し、実際には、ゼミ生は業種選択・会社選定・最終的な決定を各自が納得する形で行ってきていますので、教員のアドバイスは殆ど必要ないというのが今までの実感です。
先輩たちからのメッセージ
商学部経営学科4年 水谷文哉
新興国の財閥の戦略比較分析がゼミの4年生にとっての共通テーマになっています。自分は入学時以来関心のあったASEANの中からマレーシアを卒論のテーマに選びました。
早い段階で卒論の骨子と内容を固めておいた事は就活の際にも大きな武器になりました。
早い段階で卒論の骨子と内容を固めておいた事は就活の際にも大きな武器になりました。
政経学部法律政治学科3年 大石彩乃
英国の短期語学留学(1年次)や麗澤会のインドネシア派遣団参加(2年次)などの経験を通じて国際関係に強い関心を持ってきました。
「シンガポール・マレーシア・インドネシアの国家戦略の分析比較」を卒論のテーマと位置付けて取り組んでいます。
「シンガポール・マレーシア・インドネシアの国家戦略の分析比較」を卒論のテーマと位置付けて取り組んでいます。
政経学部経済学科3年 津久井洸介
経済の理論分野に興味を持ってきましたが、「ビジネスモデルの類型化と変遷」を卒論のテーマに選んでいます。
ゼミではビジネスモデルについての発表(ショートプレゼンテーション)を毎回行っていますが、プレゼン能力が大きく伸びている事を実感しています。
ゼミではビジネスモデルについての発表(ショートプレゼンテーション)を毎回行っていますが、プレゼン能力が大きく伸びている事を実感しています。
大学正門で:「常に海外に目を向ける」という思いは着任時から変わっていません
校外学習:国際通貨研究所(大学着任前の勤務先)をゼミ生と初めて訪問した時の写真
校外学習:麹町にあるセルバンテス文化センター東京を訪問
教員の研究室:「世界へのゲートウェイ」を目指して(?)日々試行錯誤を重ねています