政経学部NEWS
「2024年度政経学部奨学論文」の表彰式を実施しました
2025.03.25(火)
NEWS
2025年2月27日(木)に、「2024年度政経学部奨学論文」の表彰式が、E301教室にて開催されました。本年度の表彰論文は、最優秀賞1編、優秀賞3編、佳作3編の合計7編となりました。彰式には、表彰者の他に、政経学部長、表彰者指導教員、奨学論文選考委員会副委員長が出席しました。
表彰式では、政経学部長より受賞者に賞状が授与されました。また政経学部長や指導教員、政経学部PR・奨学論文選考委員会から講評がなされ、受賞者からは論文執筆にあたっての苦労や努力について話がありました。政経学部教員の講評では、学生自身が主体的にテーマ設定や資料収集に取り組んだことや、資料の分析や論文執筆に向けた努力が見られたことなどが高く評価され、論文執筆の経験は将来につながる貴重な経験であるとも語られました。
各表彰者の氏名、所属、論題、及び受賞コメントにつきましては、以下の通りです。
表彰式では、政経学部長より受賞者に賞状が授与されました。また政経学部長や指導教員、政経学部PR・奨学論文選考委員会から講評がなされ、受賞者からは論文執筆にあたっての苦労や努力について話がありました。政経学部教員の講評では、学生自身が主体的にテーマ設定や資料収集に取り組んだことや、資料の分析や論文執筆に向けた努力が見られたことなどが高く評価され、論文執筆の経験は将来につながる貴重な経験であるとも語られました。
各表彰者の氏名、所属、論題、及び受賞コメントにつきましては、以下の通りです。
最優秀賞
NGUYEN THI THU HUONGさん(経済学科4年)
「申し出の発話行為における日越比較-ポライトネスの観点から見る-」
令和6年度政経学部奨学論文最優秀賞要約
この度は、政経学部奨学論文において最優秀賞をいただき、誠にありがとうございます。日本に来てから多くのことに興味を持ちましたが、その中でも特に「人と人を繋げる言語」に強い関心を抱いています。言語は美しく、各国の文化や習慣、考え方が反映されており、どんな専門であれ、コミュニケーション力を高めるために学べることがあると考えました。この論文が読者にそのように伝われば幸いです。
本論文では、ポライトネス理論を用いて、日本語とベトナム語における「申し出」の発話行為の違いを明らかにすることを目的とし、日本語母語話者、ベトナム語母語話者、そして日本語学習者(ベトナム人)の申し出表現を比較し、各言語の発話行為の傾向を調査しました。
執筆にあたり、倉田先生に非常に手厚く、丁寧なご指導をいただきました。先生の助言とサポートがなければ、この論文は完成できませんでした。温かい励ましと鋭い指摘をいただき、多くのことを学ぶことができました。心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
NGUYEN THI THU HUONGさん(経済学科4年)
「申し出の発話行為における日越比較-ポライトネスの観点から見る-」
令和6年度政経学部奨学論文最優秀賞要約
この度は、政経学部奨学論文において最優秀賞をいただき、誠にありがとうございます。日本に来てから多くのことに興味を持ちましたが、その中でも特に「人と人を繋げる言語」に強い関心を抱いています。言語は美しく、各国の文化や習慣、考え方が反映されており、どんな専門であれ、コミュニケーション力を高めるために学べることがあると考えました。この論文が読者にそのように伝われば幸いです。
本論文では、ポライトネス理論を用いて、日本語とベトナム語における「申し出」の発話行為の違いを明らかにすることを目的とし、日本語母語話者、ベトナム語母語話者、そして日本語学習者(ベトナム人)の申し出表現を比較し、各言語の発話行為の傾向を調査しました。
執筆にあたり、倉田先生に非常に手厚く、丁寧なご指導をいただきました。先生の助言とサポートがなければ、この論文は完成できませんでした。温かい励ましと鋭い指摘をいただき、多くのことを学ぶことができました。心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
優秀賞
渡邉義臣さん(経済学科4年)
「18世紀後半から19世紀前半におけるパリの流通機能の再考察」
この度は、私の論文を優秀賞に選出していただき、誠にありがとうございます。本論文は、消費都市と位置付けられてきたパリを流通の側面から考察し、新たなパリの都市像を提供しようとするものです。それは、多くのフランス語の一次史料を解読していく、長く地道な作業となりました。また、膨大な先行研究や自らの分析をどう調整して表現するか苦労しましたが、初めて読む人も理解しやすいような文章にすることに努めました。そして、本論文独自の「集約性」という概念を用いて分析した結果、パリは流通拠点というよりも、製造・加工に強みを持つ都市であった可能性を示すことが出来ました。他分野の先生方からも評価をいただけたことで、この受賞は私の中で大きな財産になり、自信となりました。
ゼミナール指導教員である高見先生をはじめ、ゼミ生にはたくさんの熱意ある意見やアドバイスをいただきました。改めまして、感謝を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました。
渡邉義臣さん(経済学科4年)
「18世紀後半から19世紀前半におけるパリの流通機能の再考察」
この度は、私の論文を優秀賞に選出していただき、誠にありがとうございます。本論文は、消費都市と位置付けられてきたパリを流通の側面から考察し、新たなパリの都市像を提供しようとするものです。それは、多くのフランス語の一次史料を解読していく、長く地道な作業となりました。また、膨大な先行研究や自らの分析をどう調整して表現するか苦労しましたが、初めて読む人も理解しやすいような文章にすることに努めました。そして、本論文独自の「集約性」という概念を用いて分析した結果、パリは流通拠点というよりも、製造・加工に強みを持つ都市であった可能性を示すことが出来ました。他分野の先生方からも評価をいただけたことで、この受賞は私の中で大きな財産になり、自信となりました。
ゼミナール指導教員である高見先生をはじめ、ゼミ生にはたくさんの熱意ある意見やアドバイスをいただきました。改めまして、感謝を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました。
優秀賞
恩田将明さん(法律政治学科4年)
「武力紛争下における文化財保護の研究-国際法の実効性を中心に-」
この度は、私の論文を優秀賞に選出していただき誠にありがとうございます。これまで手厚いご指導をいただきました土屋先生に心より感謝を申し上げます。
対象となった論文は、武力紛争下で文化財を保護する国際法の実効性をどのようにして高めるのか検討することを目的として、執筆しました。そして、紛争下で文化財が保護できず破壊されている現実はありますが、紛争後に文化財の破壊行為を戦争犯罪として処罰することで、国際法の履行確保が志向されていることが明らかになりました。なかでも国際裁判が、国内裁判では十分に処罰されない破壊者を処罰する補完関係にあると示されました。
論文を執筆するにあたり得ることができた知識や経験を活かして、これからも励んでいきたいと思います。執筆の際にご指導してくださった土屋先生、本論文を評価してくださった選考委員会の先生方に、この度の受賞について重ねて深くお礼を申し上げます。
恩田将明さん(法律政治学科4年)
「武力紛争下における文化財保護の研究-国際法の実効性を中心に-」
この度は、私の論文を優秀賞に選出していただき誠にありがとうございます。これまで手厚いご指導をいただきました土屋先生に心より感謝を申し上げます。
対象となった論文は、武力紛争下で文化財を保護する国際法の実効性をどのようにして高めるのか検討することを目的として、執筆しました。そして、紛争下で文化財が保護できず破壊されている現実はありますが、紛争後に文化財の破壊行為を戦争犯罪として処罰することで、国際法の履行確保が志向されていることが明らかになりました。なかでも国際裁判が、国内裁判では十分に処罰されない破壊者を処罰する補完関係にあると示されました。
論文を執筆するにあたり得ることができた知識や経験を活かして、これからも励んでいきたいと思います。執筆の際にご指導してくださった土屋先生、本論文を評価してくださった選考委員会の先生方に、この度の受賞について重ねて深くお礼を申し上げます。
優秀賞
大島希海さん(法律政治学科2年)
笹目欧史さん(法律政治学科3年)
占部桃香さん(法律政治学科2年)
後藤大幹さん(法律政治学科2年)
「台湾民主化の過程と現在-フィールドワークによる考察-」
この度は私たちの論文を優秀賞に選んでいただき誠にありがとうございます。
本論文は2024年1月に行われた台湾総統選挙の盛り上がりに衝撃を受けたことをきっかけに、「アジアにおける民主の灯台」と称される台湾の民主化に至るまでの道のりを、フィールドワークを通じて考察したものです。
現地調査では、権威主義体制時代の記録を伝える関連施設を見学し、さらに民主化運動の犠牲者遺族へのインタビューを通じて、「紙の資料」だけでは感じ取ることのできない「自由と民主主義」の重みを体感として理解し、論文に深みを出すことができたと自負しています。
今回は、丹羽先生の手厚いご指導と、昨年度奨学論文を執筆された先輩方のご協力、現地調査をコーディネートして下さった拓殖大学卒業生のお力添え、ゼミ生たちの応援のおかげで、慣れない論文執筆でありながら優秀賞をいただくことができました。丹羽先生をはじめ多くの方々に心より感謝申し上げます。
大島希海さん(法律政治学科2年)
笹目欧史さん(法律政治学科3年)
占部桃香さん(法律政治学科2年)
後藤大幹さん(法律政治学科2年)
「台湾民主化の過程と現在-フィールドワークによる考察-」
この度は私たちの論文を優秀賞に選んでいただき誠にありがとうございます。
本論文は2024年1月に行われた台湾総統選挙の盛り上がりに衝撃を受けたことをきっかけに、「アジアにおける民主の灯台」と称される台湾の民主化に至るまでの道のりを、フィールドワークを通じて考察したものです。
現地調査では、権威主義体制時代の記録を伝える関連施設を見学し、さらに民主化運動の犠牲者遺族へのインタビューを通じて、「紙の資料」だけでは感じ取ることのできない「自由と民主主義」の重みを体感として理解し、論文に深みを出すことができたと自負しています。
今回は、丹羽先生の手厚いご指導と、昨年度奨学論文を執筆された先輩方のご協力、現地調査をコーディネートして下さった拓殖大学卒業生のお力添え、ゼミ生たちの応援のおかげで、慣れない論文執筆でありながら優秀賞をいただくことができました。丹羽先生をはじめ多くの方々に心より感謝申し上げます。
佳作
大串恭平さん(経済学科4年)
「人工林を増やし過ぎた歴史と行政の対応~なぜ市民は行政を不要と考えるのか~」
この度は、私の論文を佳作賞に選んでいただき誠にありがとうございます。
本論文では、森林保全活動に参加するボランティアの方々が、森林行政に対して「邪魔しないでくれ」「期待できない」などといった、マイナスな感情を抱いている理由について研究いたしました。それに加えて、私が2023年度に参加した森林保全活動(8ヶ月間の長期インターン制度)における経験をもとに、行政が介入しなくても森林ボランティアだけで森林保全活動が成り立つ理由について論じました。
制作過程において、参考文献の内容を理解することの難しさや、ついつい主観が入り過ぎてしまうなどといった困難がありました。しかしながら様々なアドバイスをくれたゼミ生、そして否定をすることなくポジティブに、思い思いに論文を書くように促してくださった関先生のご指導により、オリジナリティのある濃い内容の論文を書くことができたと思います。誠にありがとうございました。
大串恭平さん(経済学科4年)
「人工林を増やし過ぎた歴史と行政の対応~なぜ市民は行政を不要と考えるのか~」
この度は、私の論文を佳作賞に選んでいただき誠にありがとうございます。
本論文では、森林保全活動に参加するボランティアの方々が、森林行政に対して「邪魔しないでくれ」「期待できない」などといった、マイナスな感情を抱いている理由について研究いたしました。それに加えて、私が2023年度に参加した森林保全活動(8ヶ月間の長期インターン制度)における経験をもとに、行政が介入しなくても森林ボランティアだけで森林保全活動が成り立つ理由について論じました。
制作過程において、参考文献の内容を理解することの難しさや、ついつい主観が入り過ぎてしまうなどといった困難がありました。しかしながら様々なアドバイスをくれたゼミ生、そして否定をすることなくポジティブに、思い思いに論文を書くように促してくださった関先生のご指導により、オリジナリティのある濃い内容の論文を書くことができたと思います。誠にありがとうございました。
佳作
加藤隆太さん(経済学科4年)
「狭山茶農家における茶業振興の現状と課題-自園・自製・自販型経営の多角化戦略に着目して-」
この度は、政経学部奨学論文において佳作に選んでいただき、誠にありがとうございます。本稿では、埼玉県の特産品である狭山茶の農家の経営形態に焦点を当て、茶業振興の取り組みの現状と課題について調査研究を行いました。本研究は、農業経済学で学んだ食の簡便化に関心を持ち、ペットボトル飲料の需要増加により茶葉を購入し急須でお茶を入れる機会が著しく減少する中、茶農家がどのような経営戦略で事業を継続しているのかという問題意識から始まりました。研究において、2軒の狭山茶農家の方々に聞き取り調査を実施させていただき、貴重な知見を得ることができました。ご協力いただいた農家の皆様に心より感謝申し上げます。また、本論文の執筆にあたり、テーマの選定から添削まで丁寧なご指導をしていただいた高橋先生には深く感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
加藤隆太さん(経済学科4年)
「狭山茶農家における茶業振興の現状と課題-自園・自製・自販型経営の多角化戦略に着目して-」
この度は、政経学部奨学論文において佳作に選んでいただき、誠にありがとうございます。本稿では、埼玉県の特産品である狭山茶の農家の経営形態に焦点を当て、茶業振興の取り組みの現状と課題について調査研究を行いました。本研究は、農業経済学で学んだ食の簡便化に関心を持ち、ペットボトル飲料の需要増加により茶葉を購入し急須でお茶を入れる機会が著しく減少する中、茶農家がどのような経営戦略で事業を継続しているのかという問題意識から始まりました。研究において、2軒の狭山茶農家の方々に聞き取り調査を実施させていただき、貴重な知見を得ることができました。ご協力いただいた農家の皆様に心より感謝申し上げます。また、本論文の執筆にあたり、テーマの選定から添削まで丁寧なご指導をしていただいた高橋先生には深く感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
佳作
城野達哉さん(法律政治学科3年)
矢部啓太さん(法律政治学科3年)
鵜木佑貴さん(経済学科3年)
「セイバーメトリクスによるホームランの要因に関する研究~ロジスティック回帰分析を用いた実証分析~」
この度、私たちの論文が政経学部奨学論文で佳作に選ばれ、大変光栄に思っています。本稿では、ゼミナールで行なっている計量分析の手法を用いて「野球におけるホームランの要因」に関する研究を行いました。分析に使用するデータの収集と作成に多くの時間を要しましたが、Japan Baseball Data株式会社のご協力により、2023年度の日本プロ野球でホームランを打った選手(197名)の全打席成績データを使用することができ、より精度の高い論文に仕上げることができました。また、論文執筆を通じて、論理的かつ簡潔に説明することの難しさを痛感するとともに、身近なテーマを研究することで学問の楽しさを改めて実感しました。今回、佳作をいただけたのは、熱心に指導してくださった浅野先生、様々な視点からの意見をくれたゼミ生、ならびにデータ提供にご尽力くださった方々のおかげであり、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
城野達哉さん(法律政治学科3年)
矢部啓太さん(法律政治学科3年)
鵜木佑貴さん(経済学科3年)
「セイバーメトリクスによるホームランの要因に関する研究~ロジスティック回帰分析を用いた実証分析~」
この度、私たちの論文が政経学部奨学論文で佳作に選ばれ、大変光栄に思っています。本稿では、ゼミナールで行なっている計量分析の手法を用いて「野球におけるホームランの要因」に関する研究を行いました。分析に使用するデータの収集と作成に多くの時間を要しましたが、Japan Baseball Data株式会社のご協力により、2023年度の日本プロ野球でホームランを打った選手(197名)の全打席成績データを使用することができ、より精度の高い論文に仕上げることができました。また、論文執筆を通じて、論理的かつ簡潔に説明することの難しさを痛感するとともに、身近なテーマを研究することで学問の楽しさを改めて実感しました。今回、佳作をいただけたのは、熱心に指導してくださった浅野先生、様々な視点からの意見をくれたゼミ生、ならびにデータ提供にご尽力くださった方々のおかげであり、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。