FACULTY OF POLITICAL SCIENCE AND ECONOMICS
政経学部NEWS

【丹野ゼミ】公正取引委員会を見学しました

2025.03.03(月)
ゼミNEWS  

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丹野ゼミナールの活動で、2025年2月14日(金)に、公正取引委員会の見学に行きました。見学前に事前学習として、大橋弘『競争政策の経済学 人口減少・デジタル化・産業政策』(日本経済新聞出版)の輪読を行い、独占禁止法についての理解を深めました。
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見学では、まず公正取引委員会の役割や電子機器の中にある電子データを証拠にする技術である、デジタルフォレンジックについて学びました。公正取引委員会は、「市場における公正かつ自由な競争環境を守ること」を役割とし、独占禁止法に基づき、公正かつ自由な競争環境を整備することで、豊かな社会を実現しています。
次に、企業への立入検査と、押収したデジタルデータの中から、証拠隠滅を図られた電子データの復元作業を再現していただきました。
その後、実際に使用されている事情聴取部屋の見学し、独占禁止法違反の疑いがある企業の社長から聴取する場面の再現を見学しました。
最後に公正取引委員会委員の泉水文雄委員との懇談を行い、今後の公正取引委員会の活動方針や、独占禁止法について学ぶという貴重な経験をさせていただきました。また、ゼミ生からのさまざまな質問にも一つひとつ丁寧に答えて下さりました。
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公正取引委員会見学後は、法務省旧本館の見学を行いました。
赤れんがでできた建物や法務省の歴史、明治初期からの司法の近代化に関する貴重な資料が多く展示されており、日本の司法の歴史について理解を深めました。
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(政経学部経済学科3年 伊藤宏晃)


【ゼミ生の感想】
孫 煒涵(経済学科2年)  
公正取引委員会の見学を通じて、公正な競争を維持するための取り組みについて理解を深めることができました。特に印象的だったのは、課徴金減免制度です。この制度は、違反行為を自主的に申告した企業の課徴金を軽減または免除する仕組みで、不正行為の早期発見と抑止に貢献しています。公正取引委員会の厳格な調査と併せて、公正な市場環境の維持が経済全体に与える影響の大きさを実感しました。

髙橋 拓希(経済学科3年)  
今回の訪問学習で公正取引委員会が市場の公正かつ自由な競争環境を守るために行なっていることを学びました。泉水文雄委員との懇談では公正取引委員会が目指している将来像について分かりとても貴重な時間となりました。また法務省旧本館の資料展示室では編纂された法典の歴史や裁判員制度について知ることができて良い経験となりました。

 伊藤 宏晃(経済学科3年)
今回の見学では、職員の方々の実演により、公正な価格設定には企業間競争が大切であるということを学ぶことができ、独占禁止法の重要性についてより理解を深める良い経験をさせていただきました。泉水文雄委員との懇談では、その場で直接質問に答えていただけるという貴重な経験ができました。