FACULTY OF POLITICAL SCIENCE AND ECONOMICS
政経学部NEWS

新任教員の紹介:我妻 靖准教授

2023.04.13(木)
NEWS  

Q1:先生はどのような大学生活を送っていましたか。

入学当初は熱心に勉強するタイプ、とは言えませんでした(!)。ほどほどに講義に出席し、ほどほどに課題をこなし、アルバイトをしたり学外で趣味活動(吹奏楽をやっていました)をしたり、様々な活動をしていたように記憶しています。大学でのサークル活動にも参加していなかったので、あまりキャンパスに長くいたという思い出がなく、今となって思えばなんともったいないことをしたのかと後悔しています…。

Q2:研究者を志すようになった、きっかけを教えて下さい。

 何かはっきりとしたきっかけがあったわけではありませんでした。「もっと勉強したい!」という気持ちが続いて、気づいたら研究者になっていたという感じです。
経済学の勉強にハマったのは大学3年次の頃でした。前期の間にイギリスに留学したのがきっかけです。それまで色々なことに力が分散されていたのが、勉強以外にやることがなくなり、集中して学習しました。経済学の用語で、「ある事柄をやらざるを得ない状況に自分自身を追い込む」ことをコミットすると言います。経済学の勉強にコミットすることで、その面白さに気づけたのだと振り返って思います。
我妻 靖

Q3:拓殖大学の印象はどうでしょうか。

 どの施設もとても綺麗でただただ羨ましいです(笑)。キャンパスが都心にあるというのもいいですね!規模が大きい大学とは言えませんが、その分人との距離が近く、みなさんフレンドリーに接してくださるのがとてもありがたいです。

 Q4:現在、関心を持たれている研究テーマについて教えて下さい。

 現在の研究課題は「顕示選好理論を用いた公平分割問題の分析」です。顕示選好理論とはミクロ経済学での分析手法の一つです。大まかに言えば経済主体の行動からその背後にある動機を推定しようとする理論です。この課題では具体的には、経済主体が限りある資源をどのように配分したのかを観察することで、彼らが公平性を考慮した選択をしているか推定することを試みます。経済学の理論では、経済主体は自分の利益のみを追求すると想定されることが多いのですが、実際に人々の意思決定を観察すると必ずしもそうとは言えません。この研究を通じて、どのような状況下で人々はより公平性を考慮した選択をしやすくなるのかを明らかにしたいと考えています。

 Q5:先生の授業を受講する学生に伝えたいことは何でしょうか。

 単位を取る、良い成績を取る。そのために勉強することはもちろん大事です。が、そうした目先のことにとらわれてしまうとどうしても勉強を「やらなければならないこと」と感じ、いつか嫌になってしまいます。純粋に新しいことを学ぶ楽しさに目を向けてみてください。みなさんにゲーム理論、経済学が楽しいと思ってもらえるよう、私も頑張ります!