FACULTY OF POLITICAL SCIENCE AND ECONOMICS
政経学部NEWS

新任教員の紹介:菅谷麻衣先生

2020.04.27(月)
ゼミNEWS  

Q1:先生はどのような大学生活を送っていましたか。

法学部でしたが、専門科目だけでなく、教養科目も広く履修するようにしていました。元々本が好きだったので、ペロー童話を扱った「文学」の授業は楽しかったですし、「歴史」の授業で出会った経済学部の友人とは今でも頻繁に連絡をとっています。学生のみなさんも、自分の専門以外の科目を積極的に履修すると、視野を広げる良いきっかけになると思います。

Q2:研究者を志すようになった、きっかけを教えて下さい。

高校の卒業研究で人権擁護法案を選んだことから、「表現の自由」(憲法21条)に関心をもち、大学院でより深く研究したいと思いました。実際に大学院に進学し、海外の優秀な研究者と親しく付き合うようになり、研究の途を突き詰めたいと考えるようになりました。
海外の若手研究者と一緒に行ったアウトリーチ活動海外の若手研究者と一緒に行ったアウトリーチ活動

Q3:拓殖大学の印象はどうでしょうか。

「伝統」のある大学です。また、学生のみなさんは快活で、キャンパスは美しいという印象を抱いています。

Q4:現在、関心を持たれている研究テーマについて教えて下さい。

ヘイト・スピーチのように一定の「害悪(harm)」を生じる有害・不快表現の規制は必要です。他方で、良かれ悪しかれその社会変革的な「効果」を理由に「表現の自由」(憲法21条)が手厚く保護されてきた側面があるため、表現に伴う「効果」と表現が惹起する「害悪」を慎重に区別しなければなりません。したがって、両者を区別し、公共空間における有害・不快表現の規制のあり方を探求したいと考えています。

Q5:先生の授業を受講する学生に伝えたいことは何でしょうか。

憲法や行政法の用語は難解ですが、授業で学んだ内容が日常生活とどのように関わるのかを意識してもらえれば、憲法・行政法をぐっと身近に感じると思います。また、大学4年間はあっという間なので、ゼミなどで人間関係を意識的に築いてください。