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2021年04月12日ゼミナールNEWS

新任教員の紹介:渡邉泰洋先生

Q1:先生はどのような大学生活を送っていましたか。

渡邉泰洋先生

恥ずかしながら、大学生活の前半は漫然とした日々を送っていたように思います。授業には毎回出席していたものの、格別な目的もなく、仲間と一緒に夏休みは海に、冬休みはスキーに行ったりして遊んでいました。

Q2:研究者を志すようになった、きっかけを教えて下さい。

大学生活後半になって所属したゼミ(守山 正先生)で犯罪学や刑事政策を勉強し、指導教授に大学院進学を勧められたことがきっかけです。当時、女子高生コンクリート詰め殺人事件のような少年による凶悪事件が多発し、少年法改正が活発に議論されていました。そこで、同じ犯罪でも加害者が成人と少年とで、なぜその扱いが異なるのかに興味を持ち、少年法の歴史を探求してみたいと考えるようになりました。

Q3:拓殖大学の印象はどうでしょうか。

私は本学出身ですので、入学当時は歴史と伝統のある大学という印象でした。これまで色々な大学の教務や研究に関わる機会がありましたが、拓大はこれまで25年以上通い続けた大学ですので、現在では、「母校」であると同時に、私にとってさまざまな行き先の出発点となり、また立ち戻ることのできる「母港」であると感じています。

Q4:現在、関心を持たれている研究テーマについて教えて下さい。

現在は、犯罪予防の歴史的変遷に興味を持っています。犯罪学や刑事政策の目的は、犯罪を削減し人々の生活の質を高めることです。予防の歴史は、一般予防(刑罰による)、再犯予防(処遇による)、状況的犯罪予防(犯罪分析による)の順に重点が移り、また現在「生活の質」にも焦点が当てられてきています。このような経緯の社会的背景を考察したいと思っています。

Q5:先生の授業を受講する学生に伝えたいことは何でしょうか。

一般には、犯罪者に対して厳しく処罰せよといった風潮がありますが、刑罰だけでは犯罪問題の真の解決には繋がりません。制度は歴史的な必要性があって生まれますが、学生の皆さんには、種々の制度がどのような理由で構築され、推移してきたか、将来の犯罪対策はどうあるべきかを多角的、科学的な視点で考える姿勢を身に着けて欲しいと思います。

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