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2020年03月02日ゼミナール

松井ゼミ 「地形・水から歴史・産業を考える学び」

松井ゼミでは、経済学に歴史(時間軸)、地理(空間軸)、経営(企業のダイナミズム)などの視点を加味して、グローバル経済を立体的・学際的に分析する学際的な学びを強く志向してきました。例えば、時間軸では諸地域世界の形成と世界の一体化、グローバルヒストリーなどの歴史の視点、空間軸では地理・地政学・地学などの視点、経営の分野では企業のビジネスモデル、財閥・企業グループの戦略・歴史などの視点を取り入れてきました。
 
今年度のゼミでは、「AI時代の到来に対応できる4Dグローバル感覚を磨くこと」を基本的なテーマとしました。来年度のゼミでは、「地形・水から歴史・産業を考える学び」を1つの柱に据える予定です。空間、時間、思想・制度の3軸を総合的に組み合わせて考えるという基本的な問題意識は共通しています。

基本的な問題意識

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松井ゼミでは「複数の学問領域の視点を組み合わせて、具体的なメッセージを有するストーリーを考える能力」をAI時代の到来に対応できるような人材の要件として重視しています。来年度の前期は、「地形と産業・企業の立地の歴史的な事例研究」をゼミの研究会のテーマと位置付けて、メンバーにテーマを割り振って準備を進めています。近年は「地形から歴史を読み解く」アプローチの本が多く出版されていますが、大学に関連する3地域を題材にして比較の視点を例示すると以下の通りです。

大学に関連する地域を比較する視点の事例

 文京キャンパス
周辺
八王子キャンパス
周辺
拓大一高
周辺
地形
河川
武蔵野台地の東端
荒川・隅田川
武蔵野台地の西端
関東山地・多摩川
武蔵野台地の中の
武蔵野段丘
台地
丘陵
神田川と複数の台地
(小日向台など)
多摩丘陵
加住丘陵
狭山丘陵
国分寺崖線
城・街道
水の確保
江戸城と町づくり
神田上水
八王子城・滝山城
甲州街道・絹の道
玉川上水
村山・山口貯水池

余談になりますが、教員は新年の箱根駅伝の応援の際には、箱根湯本から芦ノ湖まで旧東海道の散策路を数時間かけて歩くことにしています。箱根の険しい地形を体感しながら、近世から現代までの歴史・生活上の大きな変動も実感することができます。現代はネットなどを通じて様々な情報が簡単に入手できますが、このような時代だからこそ、「自らの足で歩いて情報を集めて、自分独自の視点を持つこと」を大事にしてゆきたいと考えます。

関東地方の地形図

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(出典)地理院地図(国土地理院)より教員が作成

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