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2015年12月11日ゼミナール

【政経学部】浅野ゼミナール 早稲田大学との合同ゼミ発表会

早稲田大学政治経済学部の田中愛治ゼミとの合同ゼミ発表会が、12月1日、拓殖大学にて開催されました。
会場となった「後藤新平・新渡戸稲造記念講堂」には、66名(田中ゼミ35名、浅野ゼミ31名)の学生が集まりました。

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合同ゼミ発表会(「後藤新平・新渡戸稲造記念講堂」にて)

今回は以下のグループによって4つの論文が発表されました。各論文の発表者と概要は次の通りです。

拓殖大学

1.タイトル:「地元出身候補者と得票率の関係」

・引木勇太 (経済学科 3年)
・中山郁弥 (経済学科 3年)
・谷口達也 (法律政治学科 3年)

【論文の概要】

地元の出身である候補者は本当に選挙で有利なのかという疑問を基に、「有権者は地元出身である候補者に対して、より親近感を抱いて投票する」とした石川真澄氏の理論に準拠して分析が行われました。独立変数に地元ダミーと都市度の交差項を含んだ難しい分析でした。

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左から引木さん、中山さん、谷口さん

2.タイトル:投票率と政治家の態度

 ・山本瑞葉 (法律政治学科 4年)

【論文の概要】

 「投票率は政治家の格差是正に対する態度に影響するのか」というリサーチクエスチョンに基づき、Lijphart (1997) 、Downs (1957)、Carey & Horiuchi (2015) などが提唱した理論から仮説を引き出し、世論調査データを使って実証を試みた論文です。
計量分析やその結果がわかりやすくまとめられており、非常に興味深い論文でした。発表時の質疑応答から新たな課題や疑問も挙げられました。

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発表を始める山本さん

早稲田大学

1.タイトル:「各政党における政治家の凝集性と支持者の感情温度」

・伊藤奈那子 (政治学科 3年)
・古源紀子 (政治学科 3年)
・中島拓夢 (政治学科 3年)
・森本真由 (国際政治経済学科 3年)

【論文の概要】

 政治家の各党における凝集性(意見の一致度)が支持者の感情温度にどのように影響するのかということをテーマに、各政党のデータを集め分析を行った論文です。
各党で細かく分析された結果は非常に興味深いものでした。凝集性や感情温度といった独自性のあるテーマに浅野ゼミの学生も関心を高めていました。

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テーマを説明する伊藤さん(右端)

2. タイトル:「失望」と「業績評価」による投票行動

  ・有澤友里 (政治学科 4年)

【論文の概要】

 Key(1966)が示した、選挙期直前の政府の業績評価が与党への投票に影響を与えるという「賞罰投票」理論や、Downs(1957)による業績に期待して投票する「期待投票」理論を基にした論文です。政権与党に対する有権者の失望の程度が、政権交代選挙に及ぼす影響を分析しています。政策分野別の業績評価に関する詳細な分析も行われています。

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発表を開始する有澤さん

私は今回、本合同ゼミ発表会に初めて参加しましたが、非常に高いレベルに驚きました。発表される論文の内容は勿論、学生から寄せられた様々な質問や議論なども充実しており、今後、実証分析を学ぶにあたり、大変貴重な経験になりました。
以下は浅野ゼミの学生から寄せられた感想です。


法律政治学科 4年 山本瑞葉

今回の早稲田大学との合同ゼミで、私は自身の論文の研究テーマをプレゼンさせていただきました。このプレゼンを通して、早稲田大学の田中愛治先生や同じ実証分析を学ぶ学生から、普段のゼミだけでは気づけないような多角的で貴重な御意見をいただきました。
この御意見をもとに、自分の論文をより発展させるためのヒントを得ることができました。1年次の頃より、たくさんの発見を得られる早稲田大学との合同ゼミに参加していた私としては、今回、プレゼンさせていただいた機会はとても嬉しいものでした。今後もこのような機会が行事的に続くことで、後輩達の学びが発展していくことを期待しています。

法律政治学科 3年 板井恵里佳

田中愛治ゼミとの合同発表会は、自分の成長を知る良い機会になりました。昨年の早稲田での発表会にも参加しましたが、当時は全く内容が分かりませんでした。 しかし今回の発表会では、論文の内容はもちろん、面白さも分かり、浅野ゼミで1年間勉強した成果を感じました。 また、総括で先生方もおっしゃっていたように、実証政治学の特定のテーマに関して、相互に議論できる(「言葉が通じる」)ことが大変嬉しかったです。拓殖大学で実証政治学を勉強している学生は少ないため、友人に理解してもらうことは難しかったのですが、今回の発表会と懇親会を通し、早稲田の学生と楽しく研究上の苦労を共有でき、嬉しかったです。今後も互いのゼミで刺激しあえたらと思います。
 

法律政治学科 2年 関 瞳

今回の早稲田大学田中ゼミナールとの合同論文発表会は、両大学の学生にとって大変有意義なものだったと思います。他大学の学生が書いた論文の内容を知る機会はなかなか得られないし、他大学の学生がどんなことに興味を持ち、研究したのかを知ることができたのは良い刺激になりました。また、本校では実証政治学のゼミナールは浅野ゼミしかないため、実証政治学の知識を深め、お互いを高め合える場を設けて頂けたことに感謝致します。今後、今回の論文発表以上に質の高い論文を発表できるよう、切磋琢磨していきたいと思います。
そして、合同論文発表会後に行われた懇親会では、お互いの大学の雰囲気に触れ、大学や学年関係なく会話を楽しみました。先生方と学生達との交流も見られ、笑いの絶えない良い懇親会でした。
 

(文責:法律政治学科 2年 東山琴美)

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両ゼミ生による質疑応答

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田中愛治先生によるコメント

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