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2015年12月10日ゼミナール

【政経学部】浜口裕子ゼミナールが外務省訪問-川村泰久外務報道官と懇談

11月26日政経学部浜口ゼミナールの3年生、4年生、大学院生が霞ヶ関の日本外務省を訪問しました。
昨年もこの時期に日本外交史を学ぶゼミの教育の一環として、訪問しましたが、日本外交の実際の場を見ることができる貴重な経験を得た、という声が多く聞かれたため、今年も見学を外務省に依頼して実現しました。また、昨年に引き続き今年も特別に外務報道官にお目にかかる機会を作っていただくことになりました。

 

小雨降る日肌寒い日でしたが外務省に着くと、大臣官房国内広報室の方が迎えてくれ、誘導してくれました。
さっそく建物の中に入り通常業務を行っている横の廊下を通り、中にある殉職した職員を悼む像を見学、また、省内の日本庭園を通って移動して、食堂や国際会議場を見せていただきました。国際会議場はいくつかあるうちの一つで、同時通訳のブースが数部屋ついていました。

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同時通訳のブースに入る。"通訳者は必ず二人で入り、途中交代しながら通訳を行う"と聞く。

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また、説明では5000名以上いる外務省の職員の4割が女性ということで、女性のための休息室も準備されていました。
各種予防注射も省内でできるということです。その後外務報道官が定例会見をする記者会見場も見せていただき、いよいよ川村報道官にお目にかかるため、この部屋で待機いたしました。
 

川村泰久報道官は前在インド日本大使館公使でニューヨークでも勤務されたご経験があり、今年の初めから外務報道官に就かれました。大変お忙しい中であったかと思うのですが、ちょうど今年から外務省で広報の強化-すなわち日本外交の発信力をより高めていこうとさまざまな試みを行っているということで、この点を中心に丁寧なお話しをいただきました。
 

川村報道官のお話の後、学生から質問を出す時間を設けていただきました。学生からは次のような質問や意見が出ました。
 

・日本外交は品が良すぎるのではないか?やはり世界遺産登録の時の中韓のように自国の主張を押しまくる方がいいのではないか?
・日ソ関係を研究しているが、北方領土の日前後のみではなく年間を通して日本領土だと広報できないか?プーチンは直接国民の質問に答える機会を設けているようだが、日本ではそうしたことはできないのか?

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川村報道官との対話。

・イスラム国に対してどのように対応しようとしているのか?安保法制に関してもそうだが、政策の意図とは別の意味合いの情報が流布しているように思われる。たとえばCMを利用するなどして、もう少し国民にきちんとした政策の意図をアピールすることは不可能なのか?
・テロ対策はどうなっているのか?   etc.
 

これらの質問に対して報道官自ら具体例を示しつつわかりやすくお答えをいただきました。中韓のやり方の外交が必ずしもすべて功を奏しているわけではないこと、安部総理の米国議会演説の評価などにあらわれているように、日本外交が高く評価されているものも多いこと、ユネスコの世界遺産登録選定などについてはシステムそのものを変えていくよう働きかけていること、ISへの対応では日本は爆撃には参加せず人道支援をし、そこに一線を引いていること、安全保障やテロ対策などに関してはすべてが公開できるわけではないこと、等を理解することができました。

 30分の約束の懇談会でしたが、ご多忙であるにもかかわらず、時間を超過してさまざまなお話しをいただき、また、参加学生の意見にも耳を傾けていただき、恐縮してしまいました。参加者にとっては忘れられない貴重な時を過ごすことができました。

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参加ゼミ生の感想

政経学部法律政治学科3年 武田遼介

今回、我々浜口ゼミは外務省へ訪問しましたが、霞ヶ関駅を降りて、まず私が思ったのは様々な省庁を目の当たりにして改めてここが日本の中枢なのだということでした。また、庁舎に入ってからは職員の方が気さくで親しみやすいと感じた一方、我々のすぐ傍で職員の方々が外国の方と会話している様子を見て、まさにいま外交が行われている現場にいるのだと実感しました。
 

外務報道官の川村氏には30分という短い時間の中で丁寧かつ真摯に我々ゼミ生の疑問点に答えていただきました。質問時間では、現在の日本外交についてもっとこうすればいいのではないかというゼミ生の活発な意見に対してや、実際の外交を行ううえでどのような対応をとっているのかについて詳しく答えてくださり、いままでニュースや新聞でしか知らなかったことが具体的に分かり非常に有意義な時間でした。
 

そして、どの職員の方にも共通しているのは「自分たちが国の代表である」といった誇りとプライドを持って仕事をされているということでした。 ロシアのクリミア問題やイスラム国の邦人殺害事件など世界情勢はますます混乱していく中で今後の外務省、また日本国政府の対応に注目していこうと思いました。
 

政経学部法律政治学科3年 福島朋美

今回、私達はゼミナールの勉強の一環として、外務省へ訪問させていただきました。ご存知の通り、外務省は霞ヶ関駅の目の前にあります。外務省は堅苦しい、特別な存在というイメージが私の中では強くありましたが、実際はそんな事ありませんでした。堅苦しいどころか、私達でも馴染めるような優しい雰囲気に包まれていました。
外務省は男性が多いイメージがありましたが、見学中は女性を見かける事もあり、女性のための休息室がありました。お話を聞いたところ、女性職員は4割いるとのことです。女性も働きやすい環境でつくられているのは、とても魅力的です。
 

そして、外務報道官が定例会見をする記者会見場も見学させていただきました。その場で外務報道官の川村泰久さんと僅かな時間ではありましたが、お話しする機会をつくって頂き、私達が疑問に思っている外交問題、対外発信のあり方等について 詳しく、丁寧に教えて頂きました。私達の見えないところで日本の為に一生懸命に任務を遂行しているという事を改めて実感しました。
 

今回外務省訪問をしたことにより、より一層外交について深く考えていかなければならないと痛感し、そして私達もこれからの日本を考えていかなければならないと強く思いました。この外務省訪問を機に、勉学に励み、外交について深く勉強し、ゼミナールの勉強に活かしていきたいと思います。

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